9月18日(水) 第16日目 − 巡礼14日目  オルニージョス 〜 カストロヘリス
出発
時刻
到着
時刻
道中
時間 
歩行
距離/km
平均
時速/km
(歩行時間のみで計算)
宿泊
施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
宿泊
料金
ユーロ 
夕食
場所
R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
料金
ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
7:50 13:45 5:55 20.3 3.96 H 34   329  452 
 今日で歩き出してから早いもので2週間経過しました。その間、苦しいこともありましたが、重い荷物の一部を日本に送り返すなど、それなりの対策をとり何とか乗り越えてきました。そして、慣れも出てきて完全に軌道に乗ったと言えます。しかし、しんどいのはしんどいのですが、荷物を背負って歩くのですから、それくらいは当たり前のことで問題はないことです。
 今日の道は、前半はメセタの大地を歩きましたが、後半は最後の方は、アスファルト道路を歩く単調な道でした。遠くに今日の目的地であるカストロヘリスが見えるのですが、なかなかたどり着けませんでした。下の写真のように雲一つない快晴で空の青さが写真でも判るように非常に印象的でした。(正直に言えば、空の青さは、実物より下の写真の方が綺麗です。地上の建物などとのコントラストが素晴らしいからです。カメラの性能は見事なものです。ましてやスマホの写真なのです。)
下の写真にあるヒマワリ畑なのですが、季節は過ぎていると思うのですが、たぶん雨が降らないせいで枯れているような感じです。どちらかというとこのあたりは、乾燥地帯なのかもしれませんが(雨があまり降らない。)、それにもまして今年は、雨が少なかったのかもしれません。雨がよく降って、ヒマワリが咲くシーズンに来れば素晴らしい情景になると思います。日本のテレビのコマーシャルによく使われていますが、こんなところに撮影に来るのでしょう。しかし、ヒマワリが咲くシーズンは、真夏なので、この道は僕の体力ではとても暑くて歩けないと思います。
 快調に歩いて、14時前にはカストロヘリスに到着しました。今日は、アルベルゲは楽勝だと思ってました。しかし、その考えは甘かったのです。判る範囲でアルベルゲを2軒回りましたが、どれもコンプリート。仕方ないので先の村に行こうとも考えましたが、ここから10qも先なので約3時間もかかります。いくら体調は悪くなくても、17時過ぎまで歩くだけの気力はありませんでした。
しばらく、うろうろ村の中を歩きました。、この村が山の中腹にあるようなところで、移動するには、急なアップダウンがあり、非常にこたえます。さらに、山の中腹にあるせいかもしれませんが、村の中が碁盤状ではなく、道が複雑に入り組んでいるのです。そんなことでアルベルゲを探すのはあきらめ、ホテルに泊まることにしました。ここのホテルは、都会ほど高くはないですが、34ユーロもしました。公営のアルベルゲだと7日分の料金です。これで、歩き出してからホテルに泊まるのは、3回目です。こんなことをしていたら、とても資金が持たないのです。これから先、とにかく出来るだけ早くアルベルゲに入るように歩かなければと思いました。今日は14時前に着いたのに、このありさまです。村や街の大きさとアルベルゲの収容能力の問題かもしれませんが、いったいどれだけ早く着けばよいのだろうかとつくづく思いました。(幸い、この日以降ホテルに一度も泊まらずに済みました。)
ホテルの部屋は、例によってツインの部屋でした。シャワーを浴びた後、村を散策しましたが、何もありません。買い物をするにもシエスタで店も開いていません。仕方ないので、バールでパンを購入しました。そして、17時を過ぎてから、再び買い物に出かけて、食料品店でフルーツや飲み物を購入しました。小さな村なので、バールなども少なく、結局この日の夕食は、ホテルの部屋でパンとフルーツと飲み物だけですましました。(ホテル代が高かったので節約の意味もありましたが。)
 まあ、ホテルですから、誰に気兼ねすることもなくゆっくり寝ることが出来ました。
 この日も無事終わりました。
 
目の前に迫ってきたカストロヘリス村 山の上に城跡があり、右には教会。何だかおとぎ話に出てくるような情景です。今には、白馬に乗った王子が駆けだしてくるような錯覚を憶えました。(笑)
 朝焼けに染まる平原    あちこちにヒマワリ畑がありますが、ほとんど枯れています。雨が少ないせいでしょう?
 
  遙か彼方に風力発電の風車が回っています
 
記憶は薄れているが、あまり面白くない道であったが、この後、すぐに昼食にしたと思う?   サンアントンの修道院跡
 
 カストロヘリス村が見えてきた。ずっと真っ直ぐな道路でこれでも村に着くまで結構時間がかかった。    アルベルゲがなく仕方なく泊まったホテル

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9月18日 14日目 今日も元気に7時50分にスタートしました。快調です。

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9月19日(木) 第17日目 − 巡礼15日目  カストロヘリス 〜 フロミスタ
出発
時刻
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時刻
道中
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距離/km
平均
時速/km
(歩行時間のみで計算)
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施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
宿泊
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ユーロ 
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場所
R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
料金
ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
7:30 14:20 6:50 24.7 4.17 A 5 A 10  354  427 
 7時半にホテルを出発しましたが、ホテルから外に出るのに苦労しました。田舎のホテルだからなのか、従業員の怠慢なのか判りませんが、フロントもどこもかしこも真っ暗。灯りがついていません。そして、何処から外に出るかも判らないありさまです。庭に出て、庭の門を見ると鍵がかかっているし、まさか、重い荷物を背負ったまま、越えることは出来ないし、困り果てました。あちこち出ることが出来そうなドアのところを探しましたがすべて鍵がかかっています。従業員の寝室も判りません。とにかく、四苦八苦しましたが、何とか開いているドアがありましたので、やっとのこと脱出できました。何とも、のんびりしたというか無責任なホテルでした。僕自身のホテルのイメージとしては、四六時中フロントに人がいると思っていたのが間違いでした。まあ、前日に宿泊料を払っているので、ホテル側としては、お金を貰ったら、それで終わりという感じかな。あんな不用心なことだったら、何か備品でも持ち出すことも可能です。(もちろん、そんなことはしませんが。)いずれにしろ、出発時点から躓いた感じでした。
 まだ、暗い中の出発でしたが、道に迷う不安もありましたが、何人かが歩いていましたので、大丈夫でした。
出発してしばらく歩くと、小高い山が見えてきました。結構長くきつい上り坂でした。ゆっくりとですが、一挙に上がりました。あがったところは、台地で平原が広がっていました。そこで、360度ビデオをとりましたが、好天で朝日が昇ってきており、何とも清々しい朝の景色でした。
そこから、20分ほど歩いたら、この台地は終わり。今度は下りとなりました。この下るときに見えた風景は、とにかく巡礼道らしい雄大な景色が広がり、僕の大好きな風景でした。果てしなく続く道、果てしなく続く人生(?)、何かを求めてひたすら歩くという感慨にひたりました。(笑)
 昼食の前後、しばらく回りは何も遮る物がない巡礼道らしい道をひたすら歩きましたが、途中からカスティージャ運河沿いの道となりました。運河の土手は高い草に覆われており、あまり見晴らしは良くありませんでした。道としては、単調であまり面白くない道でした。当初は、運河とは知らず、後でガイドブックを見て判りました。全く僕の巡礼は、アバウトなもので、途中何があって、どの村を通っていくとかはあまり調べておらす、巡礼の標識頼りの誠にもっていい加減なものでした。この旅行記を書いているときに、村名とかガイドブックを見て記したものです。(こうして、頭を整理する意味と自分の記録として残すことにおいて、旅行記を書くというのは良いことだと思う次第です。)とにかく、ひたすら歩くことで精一杯で細かいことは頭に入っていなかったというのが恥ずかしながら事実であることは間違いありません。(^0^;) しかし、紛れもなく自分の2本の足で歩いたことは事実であり、思い出もきっちり頭の中に残っています。(それでいいと思っています。自己弁護?)
 カスティージャ運河が終わった頃に道が二つに分かれており、ガイドブックを見てもよく判りません。他の外人も迷っていました。地図が非常に紛らわしかったと思います。僕は、おおかたの人たちが行く道を行きましたが、間違いはありませんでした。しかし、どちらの道を行っても行き着くところは一緒だったみたいです。
 今日の目的地であるフロミスタの街に入りました。今までの僕のパターンとしては、とにかく最も手前のアルベルゲに泊まるようになっていました。(アルベルゲのガイド本を持っていないので、どこにあるか判らないアルベルゲを重い荷物を背負ったまま探すのが面倒だったからです。)一番最初に見つけたアルベルゲが、妥当な値段であれば何も考えずに、そこに決めていました。今日のアルベルゲは、何とフロミスタ駅の中にありました。最初は、本当にアルベルゲかなと疑いましたが間違いありませんでした。受付をしましたが、このアルベルゲには今日は早いほうの到着になったようで、あまり先客はいませんでした。
先に入った方が、良い場所がとれるから有利です。ベッドは、自分で選べる場合は、何を基準にして決めたかと言いますと、まず二段ベッドであれば下の方。そして、スマホの充電をするためにコンセントに近いところにすること。さらに、トイレが近いこと。(相変わらず、夜中に何回もトイレに行っていました。)そんなことを条件に後は、えいやーで決めていました。
 この場所は、駅の中にあり、駅は街の中心部から少し離れているので、近くに食料品店などがなく、歩いて街の中に行く気もしなかったので、翌日の食料などは購入しませんでした。
 今日も無事1日が終わりました。
 
     メセタの大地を下っていき、ずっとずっと限りなく道が続いていく感じがします
間もなく夜明けです。7時半に出発しました。 出発間もなくきつい上り坂を一挙に上がりました
一挙に上がったところは、平原でした。その場所から360度撮影
台地平原はここまでで、これから下ります。道が果てしなく続きます。
台地から降りてきてしばらくのところ ブルゴス県とパレンシア県の県境に架かる橋
ひたすら歩いていますが、前を行き、そして、後ろから来る外人の足の速いこと!!
枯れている一面のヒマワリ畑、いったいこのヒマワリを何に使うのだろうか?? 真っ直ぐな道と真っ青な空
 
今日の昼食場所です。   昼食の場所から後ろを振り返り撮影 僕の歩いてきた道
 
フロミスタ駅構内の中にある今日のアルベルゲ   フロミスタ駅 駅舎
 
今日の夕食 野菜サラダ、ビーフステーキ、デザート、ワイン。昨日が粗食でしたのでボーノボーノです。しかし、ステーキは少し硬い。
 

現地からのつぶやき
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今日の出会い
何日か前から顔なじみになっており今日初めて一緒に写真を撮りました。イギリス人で左の方がピーターさんです。たぶん70歳半ばと思いますが、非常にお元気で歩く速さも凄く速い。感心します。(ピーターさんは、前の動画に写っていた体が右に傾いて歩いている人です。)


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9月20日(木) 第18日目 − 巡礼16日目  フロミスタ 〜 コンデス
出発
時刻
到着
時刻
道中
時間 
歩行
距離/km
平均
時速/km
(歩行時間のみで計算)
宿泊
施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
宿泊
料金
ユーロ 
夕食
場所
R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
料金
ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
6:55 12:05 5:10 19.3 4.13 A 5 B 11  373  408 
 7時前にフロミスタを出発しましたが、写真のようにまだ真っ暗でした。しかし、実際は真っ暗ではないのです。写真のように十五夜の満月が見事に出ていました。スペインで見る十五夜の満月なんて、まさか見るとは思ってもいませんでした。日本で見る満月と同じなのですが、やはり、ここはスペインであると思うと何だか不思議な感覚がありました。スマホのカメラで撮ったのですが、そこそこ綺麗に撮れたと思います。
 しばらく月を見ながら歩きましたが、空が明るみかけても月は写真のよう見事に輝いていました。
アルベルゲを出る前に簡単に朝食を食べたのですが、途中でコーヒーが飲みたくなり、一つ目の街に入ってからバールに入りました。スペインで歩いている間、バールに入ってコーヒーを飲む場合は、カフェラチェ(ミルクコーヒー)を飲んでいましたが、普通のコーヒーも飲みたかったのですが、その言い方が判らなかったのです。しかし、カフェラチェが結構美味しかったのでよしとしていました。それと、スペインのバールのコーヒーは比較的安く、サイズにもよりますが、だいたい2ユーロ程度でした。 バールでコーヒーを飲んでいると、3人の日本人と会いました。3人ともフランスのバイヨンヌ駅で見かけた人でした。(夫婦の2人は、ブルゲーテとカストロヘリスでも見かけました。)そのうちの一人は、下の写真の人で、バールを出てからかなり歩いた後、後ろから声をかけられました。歩きながら色々話をしましたが、年齢は、僕より2才下で、和歌山県の人です。独身で一人暮らしなどなど、僕と生活条件は非常に似ており意気投合しました。この人は、旅に関しては凄いキャリアの持ち主で、自転車で世界一周をしたことがあるとのこと。南米に行ったとき死にかけたとも言っていました。すごい冒険家なのです。結構豊かな青春を送られたようですが、近所の人には「豊かな青春、惨めな老後」などと揶揄されていたと笑っていました。結構この人は、足が速く一緒に歩くのに苦労しました。幸いこの日は、アップダウンが少なく何とかついて行けましたが、その代わりというか、目的地に着くのが非常に早くなりました。12時過ぎに目的地のコンデスに到着しました。
 そして、この人はアルベルゲの地図を持っていましたので、付いていきました。修道院直営のアルベルゲでした。
時間が早かったのでゆっくり出来ました。街を散策したり、スーパーに行ったり、昼寝したり。こんなにゆっくり出来たのは、初めてでした。
 夕方近くに買い物に行って帰ってきたら、入り口のところで、みんな集まって修道女のリードにより歌を歌っていました。自分の部屋の2階に上がるための階段も通れない状態で、一緒にその場にいることにしました。下の動画を見れば雰囲気が良く判ると思いますが、所謂日本で言う歌声喫茶です。僕は、本来ノリがいいもので、歌詞の言葉は分かりませんが、適当に体を動かしながら楽しく歌っていました。最後の方になって、各国代表のような感じで歌を歌う人をリーダーが指名していきました。この中で東洋人は僕一人であったと思います。(一緒に泊まった日本人は、その場の近くにはいませんでした。)そんなことから、僕自身目立ったのかもしれません。指名されてしまいました。言っていることは判らないのですが、何か日本の歌を歌えといっているものと解釈しました。(たぶん、間違っていないと思います。)しかし、困りました。日本の歌はもちろん歌えますが、歌詞を完璧に憶えている歌はないのです。まさか、演歌や最近覚えたエグザイルの歌など歌える訳がありません。もちろん国家なども歌うのは場の雰囲気に合わないと思いますし困り果てました。まさか、しっぽを巻いて逃げるわけにいかないし、仕方ないので、思い切って完璧に歌えるベートーベン第九の「喜びの歌」をドイツ語で歌うことにしました。(毎年12月に開催されているサントリー1万人の第九に4回出場しているので歌詞はドイツ語で完璧に覚えている。)もちろん、ドイツ人もかなりいたと思います。厚かましいのも甚だしいし、自分自身日本の歌を歌えないことが情けないと思いました。(演歌やエグザイルなら完璧に歌える曲もありますが。)いずれにしろ、恥も外聞もなく思い切り歌いきりました。もちろん、拍手はしてくれましたが、実際外人はどう思ったかのか判りません。今後このようなことがあったら、困るので世界に知られている日本の歌を完璧に歌えるようにしておこうとつくづく思いました。(翌々日の朝、その時居合わせた若いドイツ人女性と会いましたが、上手だったと言われ、お世辞でも嬉しかったです。(笑))よく考えてみると、ひょっとして、「喜びの歌」歌詞は、結構ドイツ語の古典的な詩なので、ドイツ人も完璧に歌える人は少ないのかなとも思いました。いずれにしても、本当に一生忘れることの出来ない素晴らしい思い出となりました。
 夕食は、和歌山県の人と一緒にレストランで食べました。ポークステーキを食べたのですが、ポークにしてもビーフにしても、こちらの肉は非常に硬くて、美味しいとは言えません。
 今日は、歩くことと景色を楽しむと言うことに関しては、あまり変化のない日でしたが、出会いがあり、歌を歌わせられるハプニングがあったりしましたが、良い思い出が出来た1日で無事終わりました。
 
6時55分頃フロミスタをスタート。写真のようにまだ真っ暗でスペインで見る十五夜のお月さん(十五夜から少し過ぎていますが満月でした。)
空が明るみかけてもお月さんは輝いていました。 今日の風景
珍しく日本人と出会い、その人が僕と生活環境が同じで、年齢も近く、考え方も似ており、旅行好きで意気投合。ずっと一緒に歩き、彼のペースに引き込まれて早く到着したものです。彼は、和歌山県田辺市でみかんと梅を作っているとのこと。みかんや梅の収穫期に遊びがてら手伝いに行くことまで話が盛り上がりました。
コンデスのアルベルゲ  修道院直営 修道女のよる天使の歌声 非常に印象的でした
 
今日の夕食 スープ、ポークステーキ、デザート、パン、ワインで11ユーロ ステーキはやっぱり硬い

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アルベルゲの修道女による歌声喫茶なイベントがあり、日本の歌を歌えと指名されてしまいました。あらためて言われても日本の歌の歌詞を覚えていないのです。仕方ないのでドイツ語で「第九」を歌いました。もちろんドイツ人も数人いました。こういう時の為に日本の代表的な歌を歌詞共におぼえておかなければとつくづく思いました。しかし、良い思い出となりました。輪の中にいた東洋人は僕一人でした。


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9月21日(土) 第19日目 − 巡礼17日目  コンデス 〜 テンプラリオス
出発
時刻
到着
時刻
道中
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時速/km
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施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
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ユーロ 
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R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
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ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
6:55 13:45 6:5 26.2 4.49 A 7 A 9.5  399  382 
 6時55分に出発しましたが、今日の道は、殆どアップダウンがなく、とにかく回りが何もない中、真っ直ぐな道をひたすらに歩くということの連続でした。昨日会った和歌山の人とは、別に歩くことにしました。とてもその人のスピードについて行けないからです。ついて行けないから迷惑をかけても駄目だし、自分もしんどいので、はっきり理由を言ってスタート地点で別れました。(しかし、翌々日に偶然再会しました。)単調な道ばかりでしたが、今日のような雄大な景色は、好きなので飽きることはありませんでした。アップダウンがなかったので、歩くスピードもそこそこ速かったと思います。
この日は、そんな単調な感じであったので特に記憶に残る印象的なことはありませんでした。あったようにも思うのですが、何せ3ヶ月前のことであり、いつの時点でのことであったかが凄く曖昧になっています。
 今日泊まったところはテンプラリオスという村でしたが、テンプラなので地名としては最も覚えやすかったです。その村に入る前に一つ村がありましたが、そこに泊まろうとも考えましたが、時間も早かったので先に行くことにして、テンプラリオスになりました。今日のアルベルゲは、テンプラリオス村に入る前にあり、結構広々とした敷地に中に建っている比較的新しいものでした。新しいから当然だと思いますが、道中で一二を争うくらい綺麗なアルベルゲでした。
 時間的な余裕もあるし、洗濯をすることにしましたが、洗濯機はなく、庭にある洗い場で手洗いでした。手洗いと言っても洗濯石鹸を持っていないので、浴用石鹸を使いました。その辺は、適当で綺麗に洗えたかどうか判りませんが、多少は、汚れと汗臭さはとれたという程度のものです。非常に天気が良く時間も早かったので十分天日で乾きました。(日も長いので尚更です。)今日の部屋は、12人部屋でしたが、最終的には、ほぼ満員になっていました。僕が行ったとき、その部屋には、すでに4人ほどいましたが、仲良さそうに話していましたので、仲間同士かと思っていましたが、結局、朝別々に出て行きましたので、たまたま同じ部屋になったということのようでした。(皆スペイン人だったと思います。)道中、女性でもそうでしたが、仲良さそうに歩いているから仲間同士に見えますが、実際は、たまたま一緒になったいうことの方が多かったように思います。結構女性一人で来ている感じの人も多かったように思います。
 この日は、記憶に残るような特徴的なことはありませんでしたが、平凡であっても無事に済んだことは結構なことだと思います。そうそう、この日歩き終えて全行程の半分を歩いたことになりました。前半戦が無事終了ということです。

 
                テンプラリオスでの夕焼け 題して「テンプラリオスの黄昏」
まっすぐ、まっすぐ、まっすぐ、ひたすらまっすぐな道を歩きました
 
 
今日はアップダウンのない写真のような道ばかりです。 ここで一休み
今日の夕食  スパゲッティー ポークステーキ パン ワイン デザート  ボリュームたっぷりでしたが完食

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13時45分頃に目的地のテンプラリオスに無事到着。今日は殆ど平坦であったものの距離はあり、そこそこ時間がかかると思っていましたが、歩くのが速くなったようで意外と早く到着しました。すぐに洗濯してシャワーは浴び、今はゆっくりしています。写真は今日のアルベルゲ。結構ゆったりして。

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9月22日(日) 第20日目 − 巡礼18日目  テンプラリオス 〜 レアルカミーノ
出発
時刻
到着
時刻
道中
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距離/km
平均
時速/km
(歩行時間のみで計算)
宿泊
施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
宿泊
料金
ユーロ 
夕食
場所
R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
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ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
7:35 13:40 6:05 23.5 4.48 AM 5 A 10  423  358 
 7時35分にテンプラリオスを出発。出発してすぐにドイツ人の2人のキュートなお嬢さんに声をかけられました。ナンパされかけました。(笑)一昨日コンデスで一緒のアルベルゲに泊まっていた二人です。まず、最初に、この間の歌は上手だったと確か英語だったと思いますが、ヨイショしてくれました。何故声をかけられてかと言うと、彼女たちはテンプラリオスの前の村に泊まったみたいで、朝食を食べずに出てきて、朝食場所を探していたらしい。僕の出てきたアルベルゲにバールはあったかと聞いたのです。もちろん、あるよと答えました。ただ、それだけのことです。それにしても、一昨日歌を歌った場所の写真にも写っていましたが、黄色のTシャツを着た女性は、ショートカットで凄く可愛かったです。写真を撮りたかったのですが、言えずじまいでした。その黄色のTシャツのお嬢さんは、この日のアルベルゲも一緒でした。もう一人の女性は、途中で別れたみたいで、この日のアルベルゲにはいなかったようです。(一緒に歩いていても仲間ではないということ。)まあ、フーフー言いながら歩きながらでも可愛い女性を見かけると少し鼻の下を長くしてしまいます。困ったものです。(笑) でも、それだけ余裕があるということで良しとしておきます。
 このテンプラリオス村を抜けるとき、少し迷いかけましたが、いつものパターンでセーフでした。
 2時間半ほど歩いたて橋を渡ったところにある聖母教会側の公園を通り抜けようとしたとき、一昨日別れた和歌山の人と偶然会いました。もちろん、やあーと声を掛け合いました。そして、写真を撮って貰いました。その後、しばらく一緒に歩きましたが、途中で道が分岐するところがありました。どちらに行っても間違いないのですが、僕は楽な左側の道を選びましたが、和歌山の人は本来の道である右側の道を選び、再びそこで別れました。(僕の歩いた道は、道路沿いの道が多く単調だったので、右側の方が良かったかもしれませんが、とにかく少しでもラクしたいので左にした次第です。)
 ひたすら単調な道路沿いの道をあるきましたが、途中からフィンランド人(この日前後よく道中で会っており、アルベルゲも数回一緒になっていました。しかし、サンチアゴデコンポステーラ手前100qのところで写真を撮って貰い初めて話しました。)の老夫婦が、ストックを使って実にリズミカルにノルディックウオーキング調で後ろから僕を追いかけるように歩いてきます。そのストックがカチャカチャ鳴って、ふうふう言いながら歩いている僕の後で猛烈な勢いの音(猛烈ではないですが、僕にはそう聞こえたのです。)で、今にも追い抜かさんばかりに追ってきます。何だか、後ろからせかされているようで僕自身イライラしてしまいました。(人間が出来ていないものでそうなってしまいます。笑)ですから、「くそっ」という気持ちになってしまいました。だから、無理をして僕は猛烈にスピードを上げました。かなりのスピードだったと思いますが、やっと振り切ってレアルにたどり着くことが出来ました。何も張り合うことはないのですが、今までは追い越されてばかりなので多少の競争心が出てしまったようです。
 このレアルカミーノのアルベルゲは、本当に村のはずれにあり、行く着くまで迷いましたが、何とか地元の道を尋ねながらたどりつきました。受付の際、いつもの通り巡礼手帳を見せましたが、何だか英語で説明されましたが、半ば判らなかったですが、夕食、朝食、部屋、トイレ、シャワーは何処でなどの説明であったと思いますが、たぶん、料金のことも言ったと思うのですが、良く理解できませんでした。だから、料金を出しましたが、受け取りません。僕は訳が判らなかったので、まあいいかとばかりに部屋に向かいました。部屋は、係の人が案内してくれました。ここは、自分でベッドが選べず、指定されたベッドとなりました。荷物を整理してから、ベッドメイキングをして、その後シャワーを浴びました。それから、スマホの充電もしましたが、コンセントが1カ所しかないらしく、洗面所の横にテーブルが置いてあり、そこにコンセントが集中していましたので、多くの人が充電していました。充電中盗まれないかと心配しましたが、そんな不届き者はいないようで、安心しました。
 シャワーを浴びた後、靴下のストックがなくなっていたので、洗うことにしましたが、洗濯場が一杯で、一足だけで長い時間待つのは面倒だから、マナー違反とは判りながら、洗面所で洗いました。誰もいないと思って洗ったのですが、途中でアメリカ人が入ってきて注意されました。本当に決まりが悪かったです。まあ、自分が悪いのだから仕方ありません。(マナーは、守らなければなりませんが、もっと要領よくやればと思うのでした。)
 夕食は、食堂で全員一緒に食べました。確か、キリスト教らしく、食べる前に祈ったと思います。席は決まっていませんので、適当に座りましたが、右側はオーストリア人、前がドイツ人(後で判ったことですが、その人と後のアルベルゲで一緒になりました。)、斜め右前がフランス人夫妻でした。適当に喋っていました。料理の内容は、いつものメニュー形式ではなく、生ハム、スパゲッティー、パン、ワイン、デザートで、いつもより質素でした。そして、終わってからも完全セルフサービスでした。その理由が後で判りました。終わってからお金を払おうとしても受け取らないのです。宿泊料も受け取りません。相手は、アルベルゲの係でしたが、スペイン語でこちらも判りません。何度かやりとりがありましたが、判らず最終的に、係が箱の方を指さしました。郵便箱のような箱でしたが、それでやっと察しがついたのです。ドネーションだったのです。宿泊料、夕食、朝食を含めて無料でドネーションだけ。それで夕食の内容のことも理解出来ました。ドネーションですから、必ずしなければいけないということではないので、良心として、まさかただというわけにはいきません。結局、相場的なところで、宿泊料5ユーロ、食事代10ユーロという解釈で15ユーロ箱に入れました。それにしても、このアルベルゲは、公営にしてもドネーションだけで運営出来るはずがありません。もちろん、人件費は、村人のボランティアで済むとは思いますが、施設維持費や食材費は費用がかかります。たぶん、どこかからか判らないですが、補助金が出ていると思いま。いずれにしても、巡礼者にとっては、有り難いことです。ましてや、キリスト教徒でない僕のような外国人にも同じ扱いしてくれるのです。本当に有り難い。
 そんな有り難い気持ちを持ちながら、今日も1日無事過ごすことが出来ました。アーメン!!

 
  サアグーンというところの史跡の前で撮影にて 真っ黒に日焼けしてダサい格好ですが元気です!!
 
明るみかけて空にまだ月は残っている 途中にある井戸の給水場所 でもこの水は飲めない
洞穴の家が見えてきた? 今日の道
パルデラドウエイ川にかかるローマ橋 聖母教会
 
  教会の側で休憩、休憩時に和歌山の人と再会    早足で前を歩く和歌山の人
 
レアルカミーノは平原の真ん中に、あるような何もない町です。写真はここのアルベルゲです。    同じ巡礼者の人は、僕が何も言わないのに親切に写真を撮ってくれました。

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今日の出会い
夕食時に同席したオーストリアのウイーン在住のおじいさんとツーショット。今日のアルベルゲは、夕食と朝食付きでドネーションです。ドネーション15ユーロしました。いずれにしても有難いことです。


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