9月23日(月) 第21日目 − 巡礼19日目  レアルカミーノ 〜 ムラス
出発
時刻
到着
時刻
道中
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距離/km
平均
時速/km
(歩行時間のみで計算)
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施設

A アルベルゲ
H ホテル
 M 朝食付
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ユーロ 
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R レストラン
B バール
Aアルベルゲ 
夕食
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ユーロ 
累計
距離/km
 

距離/km
 
7:05 13:50 6:45 26.8 4.73 A 5 R 9.5  449  331 
 アルベルゲで朝食を済ませてから(アルベルゲ用意のパンとコーヒー)7時5分に出発。いつもの通り、厳重に靴の紐をチェックして、まだ暗いので帽子の上にヘッドランプを付けて出発しました。
 今日の道は、道路沿いが多く、殆どそんな道でした。朝早く歩いた道は、通勤時間なのか車が多かったように思います。しかし、自動車道の側道を歩くのではなく、道路沿いの巡礼者用の道なので危なくはなかったです。そんな道が多かったので、途中で休憩することは少なく、最初に休憩したのは、1時間半ほど歩いてからです。ほとんど平坦コースであり、かなり歩き慣れてきたので距離を歩けるようになっています。とりもなおさず荷物が軽くなったことがそうさせているように思います。最初にラネーロ村に入り、そこで珍しくコーヒーが欲しくなりましたので、バールで休憩しました。いつものカフェラチェです。
スペインの場合は、たぶん、どの地方に行ってもそうだと思いますが、とにかくバールが多い。その反面、スターバックスやマクドナルドが非常に少ないように感じました。想像ですが、国がバールなどを保護していると思います。大資本が入ってきたら零細な個人経営のバールは淘汰されてしまう可能性が大きいと思われます。そして、バールというのは、スペインの文化の一つだと思います。その文化を犯されたくないというのもあるかもしれません。しかし、何処の街でも村でもあるので、一般大衆にとっては非常に便利なのではないでしょうか。
 再びスタートしましたが、はっきりした記憶はないのですが、同じような道が続いたと思います。単調な道で、もくもくと歩きますので、結構順調に進んでいます。10時30分頃、道が分岐するところで再び休憩しました。この時は、そうしたかどうか忘れましたが、休憩すると、まずリュックを下ろして水を飲み、時間のメモをとり、そして綺麗な景色だったら写真を撮ります。もちろん腰を下ろしますが、たまに購入しておいたオレンジを食べることがありました。スペインのオレンジは本当に美味しいのです。バレンシアオレンジというものかな? 安いし美味しい。乾いた喉と疲れた体が、本当に美味しいと感じさせます。あの味は、今でも忘れられません。仮に同じオレンジを日本の家で食べたとしたら、あれほど美味しいとは思わないでしょう。人間の味覚というものは、まわりの環境に左右されるものだと思いました。
この休憩場所は、石碑が建っていたように記憶しておりますが、石碑の影になる裏は、ティッシュがちらかっていました。トイレをした後でしょう。そして、少し臭いました。結果的には、石碑の日陰でよいのですが、臭いのが気になり、休憩場所としては良くなかったように思います。
 しばらくして出発。分岐の道をどっちに行けばよいか判らないし、後から来る人もいないし、えいやーで左側に行くことにしました。しかし、一向に後から人が来ません。途中で不安になってきました。下の写真の場所で昼食を摂りましたが、その時にやっと一組の夫婦がいました。まあ、間違っていないと少し安心した次第です。しかし、まだ完全には、安心しきれません。昼食後再び歩き始めましたが、相変わらず一向に誰も後から来ません。しばらくたった一人の道でした。とにかく、どんどん前に進むしかないと思い歩き続けました。あんなに人に会わなかったのは、サンチアゴでコンポステーラに近づいたころ、1日あったと思いますが、その時は道は間違えていないという確信がありましたので安心して歩けたのですが、この日は、標識もあまりないし、(あまりないというより殆どなかった。)とにかく不安だらけでした。
 まあ、そんな不安の中、結局道を間違えていなかったようで、13時半過ぎにムラスに到着しました。
 そして、また例によってアルベルゲ探しです。街に入ったところにアルベルゲがありましたが、あまり良い印象ではなかったので、もっと街の中に入っていくことにしました。
 教会の前の広場に行きましたが、そこで、イギリス人のピーターさんに再会しました。相変わらず元気そうで、僕と同じペースで歩いていると言うこと。何処へ泊まるのかと聞いたが、自分たちはアルベルゲではなくホテルに泊まると言っていました。ちょうどピーターさんが地図を持っていたので、アルベルゲは何処にあるかと聞いてみましたが、親切に教えてくれました。ピーターさんと会うのはこれが最後で、以降会うことはありませんでした。
 アルベルゲにたどり着いて受付を済ませると、なな何と、和歌山県の人がいるではないですか。これで会うのが三回目でした。これを縁というのでしょうね。この人とは、帰国後も連絡を取り合って、1月24日に彼の和歌山の家まで遊びに行ってきました。そして、みかんをたくさん貰って帰ってきました。まあ、今後も付き合いが何らかの形で続くと思います。
 荷物を整理し、シャワーを浴びた後、和歌山県の人と街を散策しました。到着時間が早かったので、ゆっくり街を散策することが出来ました。そんなに大きな街ではなく十分に観光できました。
 スペインの夕食時間は、遅いので19時を過ぎなければレストランも準備出来ていません。そんなことで、街の散策で時間をつぶし、19時過ぎにレストランに入って、和歌山県の人と一緒に食事しました。彼は、あまりお酒が強くなく、ワインを水で割って飲んでいました。たぶん、お酒の弱い僕より弱いと考えられます。
 そんなことで、てっきり道を間違ったと思って不安が一杯の一日でしたが、何とか無事に過ごすことが出来ました。

      
                   今日の道 道路沿いの巡礼道です
朝日を背に受けて歩いています ラネーロの街に着きました。ここでコーヒーブレイク
真っ直ぐな道路沿いの道 車は殆ど通りません 途中には、休憩用のベンチが置いてあります
ムラスのアルベルゲ ムラスの街並み
ムラス観光 城壁 城壁門がありました
公園で休憩 子供たちを遊ばせながらお母さんたちは井戸端会議です 今日の夕食 トマトソースとハムエッグ
野菜たっぷりのサラダ あちこちでサラダを食べましたが、トッピングは、シーチキンとオリーブが多かった 魚のグリル(何の魚か判りません。たぶん鱈とおもいます)

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少し本コースから外れたみたいですが、別ルートだと思いますので、そのまま歩きます。今写真のサービスエリアで昼食中です。誰もいません。

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9月24日(木) 第22日目 − 巡礼20日目  ムラス 〜 レオン
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A アルベルゲ
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B バール
Aアルベルゲ 
夕食
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ユーロ 
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距離/km
 

距離/km
 
6:50 11:10 4:20 20.0 5.1 A 5 R 10  469  311 
 6時50分に和歌山県のKさん(今後Kさんと言う)と一緒にムラスを出発。上記のデータが示すとおり、この日がこの道中で最も速く歩いた日になりました。アップダウンがなかったことと、Kさんと一緒に歩いたので完全に彼に引っ張られ、そのペースで歩いたことによるものです。常に彼が前を歩いていましたが、まあそこそこ大きく遅れをとらずに歩くことが出来ました。返す返すも荷物が軽くなったことと、慣れと、体の完全な順応によると思います。歩き始めてこの日で20日になりますが、20日も同じことを繰り返すと、自分の意思如何に関わらず、体が自然に順応します。本当に人間の体はうまく出来ているものです。感心します。さらにそうなるのは、自分自身の体が健康であることにもよります。何回も歩きながら思いましたが、丈夫な体を授けてくれた両親に感謝感謝です。
 そんなことで何と11時10分レオンに到着してアルベルゲに入りました。その間休憩したのは、たったの2回でした。
途中の景色は、レオンという大都会に向かっていると言うことで、今まで歩いてきた道とは趣を異にして車の数も増え、建物の数も増えていきました。
 レオンに入ってからアルベルゲに行くまでに結構距離はありましたが、頼りない自分一人で歩いているのではなく、しっかりしたKさんの後を付いていけば道に迷うはありません。ペースが速くなる分はしんどいですが、精神的には非常にラクです。Kさんは、世界中を自転車で走り回り非常に経験豊富な人ですので、旅慣れている感じです。さらに、強みは少しスペイン語を喋ることが出来ました。(長年使ってきたスペイン語の辞書も持っておられました。)とにかく、僕にとっては、心強い存在でした。少しKさんのことを書きますと、彼は、今回はサンチアゴデコンポステーラまで行かないで29日に帰国するとのことでした。今の調子で歩くとアストルガで今回の巡礼は終わりで、残りは来年に歩くと言っていました。何故帰国しなければならなかった言いますと、仕事でミカン農園と梅農園を経営しているので、その刈り取りのことがあるからだとのことでした。
そんなことで、Kさんとは、ここレオンでお別れとなりました。たぶん、歩くペースから考えると以降会うことはありません。
 11時10分という早い時間についたので、時間はタップリあります。レオンは、世界遺産のカテドラルもありますし、今日は、こっちに来て初めての本格な観光をしようと考えました。観光と言っても、バスや乗り物に乗ってあちこちは行かず、徒歩圏内で行けるところを回ろうというものです。とにかく、今回は、最初から観光というものを考えておらす、ひたすら歩いて自分へのチャレンジというか自分を試すとかというもので観光は二の次でした。せっかく行くのだから観光をしないのはもったいないということもありますが、スペインは、以前に一度パック旅行で来たことがあります。ここレオンのカテドラルも一度見ています。しかし、考えるに、今回のようなすべて歩いて回るというのと、パック旅行の趣は全く違います。パック旅行は、広く浅くで全く自分の意思が入っておらず、さっと通り過ぎたら終わりで印象もあまり残りません。しかし、今回のような歩く旅は、本当に旅行しているという感じがします。すべて、自分で組み立てる旅ですので、その土地土地のことがよく判ります。どちらの旅も、一長一短ですが、やはり旅の本質から考えると自分で作る旅の方が、本当の旅ではないかと思います。そんなことからすると、今回は生まれて初めての本格的旅だったかもしれません。少し、話が本質から外れましたが、今、こうして書いていると改めて旅のことについて考えが及びました。
 そんなことで、Kさんと一緒にレオンを回りました。主に旧市街の中ですが、世界遺産のカテドラルなど、歴史的な建物が一杯ありました。スペインに限らず、ヨーロッパの歴史のある都市に行くと必ず城塞都市の形態をとどめています。殆どの歴史ある古い都市は城壁があり、城門があり、その中に旧市街が開けています。ヨーロッパの建物は、石で出来ているので、とにかく古い建物で一杯です。ここレオンもそうでした。そして、路地が狭く碁盤目状になっていない場合が多く何だか迷路に入っていったような感じです。(ヨーロッパをあちこち行っているわけではないので、全部が全部ではないと思いますが。)それから、特徴的なのは石畳が多いことです。そして、あちこちに広場があり、そして噴水も多い。
レオンも歴史のある城塞都市なので、地図があっても迷います。もちろん、スマホのナビも有効ですが、使い方を慣れないと混乱してしまうところがありますので、使い慣れない僕は、ここレオンではあまり役立ちませんでした。
 夕食は、アルベルゲ近くのレストランでKさんと一緒に食べましたが、7時頃なのに客は殆どいません。現地の人の夕食時間はもっと遅いのかもしれません。ところで、どこの巡礼路の街や村でも、メニューという巡礼者用定食がありますが、今日もそれにしましたが、ずっとこればかりなので、少し飽きてきました。(笑)本当に贅沢ですね。しかし、その他のものを頼むにしても頼み方が判りませんので(メニューが読めません。)、おのずと定食になってしまいます。まあ、他愛のないおことですが。
 ところで、夕食後アルベルゲに帰ってきて寝るべく横になっていると(すぐには寝ることはできませんが。)アルベルゲで一騒動ありました。自分のことではありませんが。言葉が判らないのですが、たぶんダニ騒動だった思います。アルベルゲの係の人が来て、ベッドのシーツを取っ払っています。そして、そのベッドを使っている人が裸になって、服を大きな袋に入れているのです。こんな騒動は初めて見ましたが、ダニにかまれたのでしょう。僕もこっちに来る前に、ダニがいるということは聞いていたのですが、それまでは被害に遭わず無事きていまいたが、やはりダニはいるところにはいるのです。僕は、最後の最後までダニの被害に遭うとはなくラッキーと言えるかもしれません。でもあくまでラッキーだっただけです。(気を付けてはいましたが。)
 まあ、今日は観光も出来てゆとりのある1日でした。無事終えることが出来て感謝感謝です。

        

        
エスラ川に架かる橋
清きスペインの川の流れ レオンという大都会に近づいてきて、自ずと大きな道路と並行して歩きます
朝焼け 今日の青空と白い雲
いつもの真っ直ぐな道は道でも、先に都会が見えますので少し趣が違います 巡礼者用に設置された歩道橋 自転車で巡礼者の人への配慮です
レオン市内が見えてきました 後もう少し
前を歩くのは、和歌山のK氏
今日のアルベルゲ。150人収容の大きなアルベルゲです。
隣のサンタマリア修道院が運営するアルベルゲです
カテドラルに向かう路地よりカテドラルを臨む レオンカテドラルの前で1ショット 少しスマートになった?
カテドラルの裏側よりカテドラルを臨む 繁華街の中心部
アントニオ ガウディ設計の「カサ・デ・ロス・ポティーネス」
今は銀行になっている
旧市街を取り囲む城壁
今日の夕食  巡礼者メニューは少し飽きてきました。(笑)

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今日は目的地に早く到着したので今回の旅行で初めて観光しました。左がレオンのカテドラル、右がサンイシドロ教会です。アルベルゲと同じく旧市街にありますので、歩いてすぐの場所です。歩き始めてから最も余裕のある一日でした。

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9月25日(水) 第23日目 − 巡礼21日目  レオン 〜 サンマーチン
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A アルベルゲ
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距離/km
 
6:55 13:25 6:30 26.1 4.6 AM 10 A 11  495  285 
 朝6時55分にスタート。レオンは大都会なので、いつものように標識が判りにくく、誰か巡礼者が歩いていないか回りを見ながら歩きました。まあ、何とか迷わずに市街を通り抜けることが出来ました。さすがに大きな都市であり、市街を通り抜けるまで結構時間がかかりました。朝出るときに朝食を食べていなかったので、途中のバールでコーヒーとパンを食べました。前にも書きましたが、スペインのコーヒーは美味しい。いつもカフェラチェでした。
 今日の道は、写真にあるように道路沿いの道ばかりでした。景色もあまり見るところがないので、自ずと写真を撮る枚数が少なくなります。ほとんどアップダウンがなく順調に進みました。
 途中、あまり巡礼者とは会わず、歩いていて追い越されることもありませんでした。後ろから来ているなと感じたら、やはり競争心が出てしまい、スピードを上げます。そうすると引き離しているか、後ろの人が休憩したのか判らないですが、いつのまにか見えなくなります。僕もかなり成長したあと思うのでした。(笑)
 自動車道路沿いの真っ直ぐな道をひたすら歩いていたら、いつの間にか今日の宿泊場所のサンマーチンに到着しました。13時25分到着。今日も余裕でした。いつもの通り、村に入る一番手前のアルベルゲにしました。後で村を散策したら、村の中に公営のアルベルゲがありましたが、結構満員だったようです。
 それから、散策前に客が少ないので洗濯場も空いていたので、少しだけ洗濯しました。洗濯機はないので手洗いです。洗濯物は、もちろん野外に干しますが、スペインは日が長いし、日差しもきついので、ほぼ暗くなるまでに乾きます。(靴下など厚いものは乾きにくかったですが。)
 サンマーチンは、道路沿いの小さな村で、通り抜けるのに15分くらいしかかかりません。村の中も静かなもので誰も歩いていません。食料品店が一軒ありましたが、行ったときはシエスタで閉まっていました。なので17時過ぎてから買い物に行きました。今日のアルベルゲは、結構新しく中も綺麗でした。客も少なくアットホームな感じで、夕食も宿泊客全員一緒に食べました。
料金は、公営アルベルゲよりもちろん高かったですが、こういったアットホームな雰囲気でゆっくり出来るのであったら、価格差は5ユーロほどだけなので、こんなところの方がいいと思いました。
 いつものパターンですが、アルベルゲに着くと、シャワーを浴びたり、身辺整理をしたり、周辺の散策をしたりして過ごしましたが、その合間をぬって、必ずスマホでメールやFACEBOOKやインターネットなどを見ていました。殆どのアルベルゲには、WIFIがありました。一部有料のところもありましたが、殆どが無料です。僕の場合は、仮にWIFIがなくても、ヨーロッパ40カ国ローミングできるSIMカードを入れていましたので、何処にいても通信できました。通信していて、最も有り難かったのは、FACEBOOKでレポート的な投稿をすると、必ず「いいね」を押してくれたり、コメントをくれたりしました。このことは、歩く上で非常に励みになりました。コメントでは、アドバイスなども頂いたり、励ましの言葉を頂いたり、本当に有り難く思いました。自分一人の旅だけど、決して一人で歩いているとは思いませんでした。僕のバックには、日本からFACEBOOKを通じて、応援して下さる方が一杯いたからです。常に、FACEBOOK上でやりとりしていましたので、寂しさも感じませんでした。もし、FACEBOOKでの皆さんの励ましやアドバイスがなかったら、どうなっていたか判りません。それだけ、心強い味方でした。スマホとFACEBOOKがこんなに役に立ったというのは想像以上でした。
FACEBOOKでコメントを頂いた方には、出来る限り返信も書きました。今、こうやって旅行日誌を書いていますが、FACEBOK以外には、メモとか日記は書いていなかったので、FACEBOOKの投稿が非常に役立っています。
 この日も、大過なく歩き通すことが出来ました。

 
  アルベルゲで食べたパエリア。もちろん一人前ではなく、これを取り分けます。ホームメードの味でした。
途中に変わった家がありパチリ ビルヘンの街の何かの記念館? 人がいるのはバスの観光客で、ここでバスを降りて区間を巡礼するようです?
サンミゲル村が見えてきました とにかく、今日はこんな道路沿いの道ばかり
アルベルゲ前の道路 今日のアルベルゲですが、新しくて綺麗です。
アルベルゲの夕食 左の肉は、豚とリンゴ煮込んだものです。少し変わった味でした。 右はパエリア もちろん、パンとデザートが付いています。

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今12時15分。パラモというところの道路際の殺風景なところで昼食中。今日はマーチンというところに泊まります。今から、たぶん1時間半ほどかかります。写真は今日の道路際を歩く単調な道です。

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9月26日(木) 第24日目 − 巡礼22日目  サンマーチン 〜 アストルガ
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距離/km
 
7:30 14:10 6:40 22.8 3.97 A 5   518  262 
 7時半にアルベルゲを出発。いつもより少し遅い出発時間ですが、他の宿泊客と一緒にの朝食を食べたからです。
7時半でも依然として外は暗い。しばらく歩くと、東の空が明るんできて下の写真のような見事な朝焼けを見ることが出来ました。山の多い日本では、平原の朝焼けを見ることが出来るのはまれです。
 自動車道路沿いの道を真っ直ぐに進みます。アルベルゲに泊まった人たちより僕が少し早く出たのですが、やはり追い越されてしまいました。しかし、僕のペース自体それほど遅いものではありません。やはり足の長さの差か。
 休まずに1時間半ほど歩いたら、自動車道路沿いの道を右にはずれてオルビゴ村に入りました。村の入り口手前に大きな塔のような建物がありましたが、何の建物か判りませんのでした。村に入ってしばらく歩くと、オルビゴ橋に着きました。
この場所は、色々アドバイス頂いた平田さんが、LSC関西ホームページトップに写真を掲載されていましたので、よく覚えていました。とても印象的な綺麗な橋でした。ガイドブックによるとこの橋は別名「名誉ある足跡の橋」とも呼ばれ、恋の逸話でも有名であるとのこと。僕のこの橋での恋の逸話を作ろうと思いました。(フィクション)そして、この道を歩き終えた後、後世に伝えるための伝説的小説を書いてみようなどと大それたことも考えてしまいました。しかし、野暮な僕には、そんなもの書けるはずがありません。(笑) 今、成り行き上LSC関西の童話同好会に入っておりますが、童話などなかなか書けません。冗談半分に、ここの歴史的恋の逸話をモチーフにして、余裕の時間が出来たら童話を書いてみようかな?????
 話は、それてしまいましたが、このオルビゴ橋で写真を撮ったりして20分ほど休憩しました。
 オルビゴ村は、小さな村ですので、すぐに通り抜けてしまいました。そして、村のはずれで道が分岐していましたので、右に曲がりました。いつものように多少不安がありましたが、他に巡礼者も歩いていましたので、間違ってはいません。
 畑の中を抜けてバルディグレシアス村を抜けると、少し上り坂になってきました。石ころだらけの歩きにくい道をあるいているうちに、十字架とかかし(人形)のある場所にたどり着き、そこで休憩。美味しい、美味しいオレンジを食べました。(休憩時にオレンジを食べるのが楽しみになっていました。)
 その後、比較的殺風景な砂地の道を歩き、防風林を通り抜けると急な上り坂になり、上に着いたらいつもの台地が広がっていました。荒れ果てた未開拓の石がごろごろとした土地が広がっていました。ちょうど12時過ぎでしたので、そこで簡単昼食。昼食後、再び歩き始めたときが、下にある動画の後半の部分でした。そして、しばらく行くと、サントトリピオの十字架の場所に到着(下写真)。アストルガの街が眼下に見えました。
 アストルガに入る前に、ベガという街を通過。途中青年の二人連れに会いましたが、一方の人が極端にびっこをひいていました。完全に足にマメを作っている感じで、結局その二人とは、アルベルゲが一緒になりましたが、アルベルゲでその人の足を見たらひどいものでした。何も優越感にひたるわけではないですが、僕自身の足のケアが功を奏していると感じた次第です。(足のマメは、歳には全く関係なく十分ケアしたかどうかで違ってくることは間違いありません。)
 アストルガの中心部に入る前に、心臓破りの坂といえる急な坂がありました。とにかく急勾配なのです。疲れた足にはこたえました。それほどの距離はありませんが、とにかくきつい坂なので印象深く頭の残っています。(ガイドにも急勾配と書いてあった通りです。) やっと旧市街に入ったのはいいのですが、また例によってアルベルゲ探しです。あちこち歩き回り、人にも聞きましたが判りません。かなり歩いた後、何のことはない、急勾配の坂を登り切ったところがアルベルゲでした。登り切った左側にあり、右側が中心部に入っていく道でしたので右の方に歩いて行ったのが間違いでした。地元の人(地元の人ではなかったかもしれない。)は、案外知らない人もいるようでした。
 いつもの通り、アルベルゲの受付を済ませ部屋に入り身辺整理。部屋は、6人部屋でしたが、確か昨日のアルベルゲで一緒であった人も入ってきました。相手も覚えており、二言三言喋ったのですが、アルゼンチンの人でした。
 その後、街の散策に出かけました。結構古い町でカテドラルやガウディ設計の建物などがありました。この旧市街は、やはり城壁の中で高台にあります。ですから、来るとき急な坂を登ったわけです。旧市街は、それほど広い範囲ではなかったので、簡単に回ることが出来ました。
 今日の夕食は、スーパーで買ってきたもので済ませました。パン、フルーツ、ビール、ハム、オイルサーデンなどを購入してアルベルゲの食堂で食べましたが、あまり美味しくなかったです。ただ、お腹を膨らませたと言うことだけです。まあ、こんな日もあってもいいと思うことにしました。外人たちは、たぶん知らない同士でもスパゲッティーやサラダ、そしてワインを買ってきて自分たちで調理して食べている人もいました。複数で来ていたら、きっと自分で調理して食べたと思います。残念ながら一人なので出来ないのが一人旅の短所でした。
 今日歩いた道のことは、どういうわけか意外とよく覚えていました。通って来た道も大雑把ながら覚えています。特に特徴的なことはなかったし、特徴的な場所もそれほどなかったと思うのですが、覚えているのです。結構写真を撮っていたから、それから記憶がたどれたのかもしれません。
 この日も無事、歩き終えて、アルベルゲでゆっくり泊まることが出来ました。感謝感謝です。

**この旅行記も、これで連続22日欠かすこと書いてきました。スペインでは歩きましたが、今は日本の自宅で書くということの巡礼を続けている感じです。仮に1日でもサボってしまうと、それで挫折してしまうような気がします。スペインを歩いているのと同じ気持ちのようなことがあり、頑張っている次第です。1日分を書くのにかなり時間がかかりますし、記憶も乏しくなってきていますので、書くについてはかなり苦しい部分があります。(写真は貼り付ければよいだけですので、問題はありません。)しかし、苦しいからと言って投げてしまったらそれまでですので、とにかく完書目指して書いています。完書出来れば、本当に自分自身の記録として残り、素晴らしい思い出となります。これからも、最後までコツコツ粘り強く書いていこうと思います。

 
                  オルビゴ橋の前でセルフショット


今日歩いた道


進行方向に向かって右から見たオルビゴ橋 オルビゴ橋の正面に立って進行方向を撮影 右は僕の荷物
橋の上から今来た道を撮影 オルビゴ橋進行方向に向かって左から撮影
今から橋を渡ります。はしを歩かずに真ん中から川を越えました。(何処かで聞いたことのあるトンチ?) 橋を渡ったところから撮影
オルビゴの村を歩いているとき、枝の先に奇妙なこぶがある木を見つけました。何の木か知りません。 村を抜けたところの畑でジャガイモの収穫をしています
今日の道 バルディグレシアス村が見えてきました
小高い山を登ったところにあった十字架 ここにもきっちと黄色の矢印の標識がある。 十字架に横にあったかかしのような人形 何の人形か判らない。
前を歩くイケメンの兄ちゃんと年寄りのおばさん。たぶん、仲間ではなく途中で知り合い一緒に歩いていると思う。 防砂林のような植林された林を抜けた先は、写真では判らないですが、急な坂になりつつあります。
サント・トリピオの十字架 公園のようになっている。 左写真の十字架を通り過ぎるとアストルガの街並みが見えてくる
真正面にアストルガの街が見えてきました。左側は、何かの工場でした さて、ここで問題です。これは、何でしょか?
答えは、線路を越えるための歩道橋です。
今日泊まったアストルガのアルベルゲ アルベルゲの前にある教会、
広場の前にある市庁舎
左はカテドラル。右はガウディ設計の巡礼博物館。歴史的建造物は旧市街にあります。

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7時30分にマーチンをスタート。9時に一番目の通過する町オルビゴに到着。オルビゴ橋にいます。写真は今日の朝焼けとオルビゴ橋です。


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9月27日(金) 第25日目 − 巡礼23日目  アルトルガ 〜 ラバナル
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距離/km
 
7:00 12:20 5:20 20.7 4.21 A 5 A 5.5  539  242 
 7時にアルベルゲを出発。まだ暗かったですが、どうやら空は曇っているようで、いつ雨が降り出すか判らないような状態でした。出発したときは、雨具はまったく付けていなかったのですが、途中ぽつぽつしだしたので、街灯のあかりの下で、リュックにカバーをかけました。その後何とか雨は降らずにもちました。レチバルド村に着いてから少し休憩をしましたが、その村を抜けると、真っ直ぐな巡礼道に出ましたが、今までの巡礼道とは趣が違っていました。周りの景色は、今までのように何もない平原ではなく、樹木が生えている景色に変わってきました。そして、気候も雨が多くなってきそうな感じです。乾燥地帯から普通に雨が降る地域に入ってきたようです。まったく、その通りで、この日以降雨に遭うことがたびたびありました。この日で今までの大平原とはお別れです。そして、山の中を歩く道になってきます。ちょうどアストルガが、その気候分離帯のような場所だと感じました。
 1時間ほど歩いて、次のソモサ村で休憩し、アルベルゲでカフェラチェを飲みました。相変わらす美味しい。再び歩き始めガンソ村まで1時間ほど歩きましたが、今にも雨が降り出しそうでした。何だか歩いていると、雨に向かって歩いているようで、向こう側は厚い雲に覆われていました。しかし、その間にも、雲の間から陽が漏れているところもあり、その漏れている陽が、見事な虹を作りました。下の写真のような何とも言えないスペインで見る虹でした。色々な思いが頭の中をよぎりました。そして、頭の中をメロディーが流れました。「サンウエーブ オーバー ザ レインボウ」「きっといい人がいる きっといいことがある」虹の彼方にきっと素晴らしい天国があるような幻想に似た思いが心をよぎっていました。日本にいるときに虹を見ても、そんなことが頭をよぎることはあまりありません。やはり、異国の地で見る虹の色が、何だか心に特別の感情を与えるのかもしれません。曇り空の中を重い荷物を持って歩いているのですが、心の中は実に爽やかなものでした。
 ガンソ村についた時、とうとう雨が降り始めました。風が強いし、雨が降ってくるわで、ポンチョをうまくかぶることが出来ません。何とか同じ巡礼者に助けて貰いポンチョをかぶることが出来ました。その辺は、同じ巡礼者同士助け合います。そんな場合は、言葉が通じなくても関係ありません。お互いの困っていることが判るからです。
 その後、この日の宿泊地であるラバナルに着くまで、強さは変化してもずっと雨でした。これだけの本降りの中を歩くのは、パンプローナを出発した時以来です。それまでの間は、ほんの少しの通り雨程度で、全く雨に遭わなかったのですが、この日以降は、雨にたびたび遭いました。完全に気候帯が変わったようです。
 雨の中を歩いているので、写真を撮る余裕すらありません。もくもくとラバナルまでの道を歩きました。おのずと、早足になります。そして、休憩しようにも休憩できないので仕方なく、どんどん歩いていたら、何と12時20分に目的地に着きました。
 毎日の決まり事になってしまいましたが、アルベルゲ探しです。村に入ってから何軒か見つけましたが、いつもなら最初のアルベルゲに決めますが、この日は、結構、村の中まで入っていきました。広場の前にバールを兼ねたアルベルゲがありましたので、そこに決めました。とにかく、早い到着でしたので、受付は、5番目くらいでした。
 部屋に入り身辺整理をしてから昼食を食べることにしました。食料を少し持っていましたが、アルベルゲのバールで食べることにしました。写真の通りサンドイッチ(スペインのサンドイッチは、食パンのサンドイッチではなく、フランスパンのサンドイッチです。)とコーラを食べましたが、何でもないサンドイッチですが、結構美味しかったです。ウエイトレスというかバールのおばさんは、結構陽気な人で写真などをとってもらいました。
 ラバナルは、標高が1100メートルあり、雨も降っていたので非常に寒かったです。明日は、標高1500メートルのイラゴ峠を越えますので、防寒対策もきっちりしておかなければなりません。寝るときもいつもより1枚多く着込みました。明日は、2枚多く着込むことにしました。
 夕食の前、急に部屋(72人の大部屋)の宿泊者がいなくなりました。何事かと思いましたが、19時から教会でミサがあるとのことでした。やはり敬虔なカトリック教徒が、この道を歩いているのだなあと思いました。もちろん、僕はキリスト教徒ではないので一人部屋にいました。
 夕食は、アルベルゲのバールで摂りましたが、いつものようにメニュー定食はありません。とりあえず、写真のようなマカロニとパンとコーラで済ませました。(明日の峠越えに備えてカーボンディナーでした。カーボンディナーとは言いますが、特に翌日のことを考えて食べたわけではありません。そんなものしかなかったからです。)
 今日は、異国の地、スペインで素晴らしい虹を見ましたが、きっと虹の向こうにいいことがあると思いながら歩いた幸せで無事な1日でした。神様に感謝!!
 
     スペインに来て初めて虹を見ました。虹の彼方にきっといい人がいる きっといいことがある

 

今までの道と少し変わった景色が広がります

夜が明けてきましたが、ご覧の通り曇りです 一部青空も見えますが、たぶん雨になるかな?
雲の上の真っ青な空に飛行機雲が 途中のバールでコーヒーブレイク
曇り空の合間から陽が差しています 虹を見ていたら小椋佳の歌が浮かんできました
今日の昼食 陽気なウエイトレス
腹が減った さあ食べるぞー アルベルゲの中庭
今日の夕食 メニューはなく個別の注文 アルベルゲ前の街の様子

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 アストルガがを7時にスタート。今日は曇りで雨に向かって歩いて行くようでした。途中綺麗なスペインの虹を見ましたが、その後、しばらくして雨が降り出しました。今回の旅行で2回目の雨です。慌ててポンチョを着て、その後は、休むことなくひたすら歩き続けました。12時20分頃に目的地のラバナルに到着。時間がタップリありますので、明日の歩く後半の山場であるイラゴ峠越えに備え英気を養っているところです。写真は今日のアルベルゲです。

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